毎日働いて、頑張って、責任も果たしているのに。給料明細を見て「え、これだけ?」と感じた経験、ありませんか?特に20代後半〜30代になると、生活費や貯金、ライフイベントの準備など出費が増えていく一方で、給与が伸び悩んでいると感じやすい時期です。
周囲の話を聞いたり、SNSで「◯歳で年収◯万円」みたいな投稿を見たりすると、つい比べて落ち込んでしまう。でも「自分が我慢しすぎてるのかも」と思う一方で、「これって普通なのかな?」という疑問もぬぐえません。
モヤモヤを放置すると、働く意欲にも影響が出てしまいます。まずは、その気持ちにちゃんと名前をつけてあげることから始めましょう。
なぜ今の給料に納得できないのか?
「この給料、妥当なの?」と感じたときに大切なのは、感情だけでなく“理由”にも目を向けてみること。たとえば次のような要因が、納得感を下げているかもしれません。
- 評価制度があいまいで、どう頑張っても昇給が見込めない
- 業務量や責任の割に給与が低い
- 後輩や同年代よりも少なく感じる
- 市場水準と比べて自分の給与が低い
- 周囲との比較による劣等感
特に、業界や会社の構造として「給与水準が上がりにくい」ケースもあります。そうした背景を知らずに「私の努力が足りないんだ」と思ってしまうのは、非常にもったいないことです。
周りと比べすぎると、しんどくなる
給料に対する不満は、ある意味で「周りと比べたときの納得感」の問題でもあります。SNSや転職サイトで同年代の高収入層の話を見ると、「私だけ取り残されているのでは?」と不安になりますよね。
でも、その人たちの背景や働き方、ストレス量や生活環境までは見えていません。比較するほどに自分の現実が色あせて見えることもあるので、「自分がどこに納得していないのか?」という視点で棚卸ししてみるのがおすすめです。

選択肢は“上げる”だけじゃない
給料に不満があるからといって、必ずしも「すぐに転職!」が正解とは限りません。あなたに合った対処法を選ぶことが大切です。
- 社内で異動や昇給交渉をしてみる
- 副業で収入を補う
- スキルアップで将来的な転職に備える
- 仕事内容や働き方とのバランスを見直す
大切なのは、「現状を変える手段が自分にはある」と感じられること。その選択肢が見えるだけでも、気持ちはずいぶんラクになります。

「これが普通」と思い込まなくていい
「このくらい我慢するのが社会人なんだろうな」「どこに行っても変わらないよね」…そう思いながら働き続けている人は少なくありません。でも、本当にそうでしょうか?
“普通”という言葉の裏には、思考停止や自己犠牲が潜んでいることがあります。自分の人生に責任を持つということは、「この働き方で、本当に私は満たされているのか?」と問い直すことでもあるのです。
他人と比べるのではなく、自分にとっての“ちょうどいい”を見つけていく。その視点があれば、今よりももっと主体的にキャリアを選び直していけるはずです。