就職や転職の場面で必ずといっていいほど問われる「あなたの強みは何ですか?」という質問。わかっていれば苦労しないのに…と、うまく答えられず悩んだ経験がある人も多いのではないでしょうか。
「何も誇れるような実績がない」「特別なスキルなんて持ってない」そう思ってしまうのは、自己評価が低くなっているサインかもしれません。
強み=“すごいこと”ではない
まず大前提として、「強み=すごい成果」ではありません。たとえば、こんな特徴も立派な強みになり得ます。
- 地味な作業をコツコツ続けられる
- 誰かの話を丁寧に聴ける
- 場の空気を読み、フォローに回れる
- 自分の感情をうまくコントロールできる
当たり前すぎて自分では気づけないだけで、他人から見たら「すごい」と思われるポイントはきっとあるはずです。

過去の“選択”にヒントがある
これまでの人生の中で、自分が「何を選んできたか」に目を向けてみましょう。進学やアルバイト、趣味、人間関係など、小さな選択の積み重ねの中に、自分らしさがにじみ出ていることがあります。
たとえば「いつも裏方役を選んできた」なら、チームで支える力がある。「接客の仕事を続けてきた」なら、対人スキルが高い可能性もあります。
人に聞いてみる、でも正解にしなくていい
どうしても自分でわからないときは、信頼できる人に「私ってどんなとこが向いてると思う?」と聞いてみるのもひとつの手です。家族や友人、元同僚など、あなたをよく知る人の視点は貴重です。
ただし、そこで返ってきた言葉を“正解”にしすぎないこと。あくまで参考意見として受け取り、自分の感覚とすり合わせてみましょう。
「今の自分」で決めなくていい
強み探しが苦しいときほど、「一生モノの正解」を求めてしまいがちです。でも、本来の強みは、経験を重ねながら育っていくものでもあります。
今はまだ「なんとなく好き」「他の人よりちょっと得意」くらいの感覚でも大丈夫。その小さな種を、大切にしていくことが、やがて“自分らしさ”に変わっていくのです。