転職したい気持ちはある。でも、実際に動こうとすると急に腰が重くなる——そんな経験、ありませんか?特に現職が忙しいときや、気持ちに余裕がない時期には、「転職活動ってめんどくさいな…」と感じてしまうのは、ごく自然なことです。
「求人を探して」「履歴書を書いて」「面接準備して」…想像するだけでしんどい。だからつい、あとまわしにしてしまう。あなたが怠けているわけではなく、それだけ転職という行為に“負荷”がかかっているということです。
そして、その「めんどくささ」を言語化できずに抱え込んでしまうと、モヤモヤが溜まり、自分を責める原因になってしまうこともあります。「なんで行動できないんだろう」と自分を責めるのではなく、「そもそも何が自分を止めているのか?」に目を向けてみましょう。
“めんどくさい”の正体を細かく分解してみる
転職活動がめんどくさいと感じる理由は、実はさまざまな要素が複雑に絡み合っているからです。
- 情報収集の多さ
- 自己分析や志望動機の言語化
- 職務経歴書・履歴書の作成
- 働きながらの並行作業のしんどさ
- 選考結果を待つ間の不安
- 「もし失敗したら」という恐れ
つまり、ひと口に「面倒」といっても、実際は“やることが多すぎる”のが問題。自分がどこでつまずいているのかを見える化するだけで、少し気持ちが軽くなることもあります。
また、転職市場や業界動向のキャッチアップなど、「知らないと不安」なことも多いため、情報過多に圧倒されて手が止まるケースもあります。

「めんどくさい」は“本音のサイン”かもしれない
そもそも、めんどくさいと感じてしまうのは「自信がない」「何がしたいかわからない」「やる意味を感じない」など、内側にある“迷い”や“不安”の現れかもしれません。
「うまくいく気がしない」「頑張っても評価されないかも」そんな気持ちが心の奥にあると、自然とブレーキがかかります。それは決して甘えではなく、自分を守るための防衛反応です。
例えば、過去にうまくいかなかった転職経験や、周囲からのプレッシャーによって「また失敗するんじゃないか」と不安になっているケースもあるでしょう。
まずはその“本音”を否定せずに受け止めること。それだけで、心のハードルが少しだけ下がります。
まずは“やらなくていいこと”を減らしてみる
転職活動=全力でやらなきゃ、という思い込みがプレッシャーになっていませんか?全部一気にやる必要はありません。小さく始めていいのです。
例えば、気になる求人を保存するだけでも立派な一歩です。職務経歴書を完璧に書かなくても、2〜3行書いてみるだけで気持ちが動き出します。
さらに、今の会社や働き方のどこに不満を感じているのか、ノートに箇条書きで書き出してみるのも有効です。自分の内面が整理されると、自然と「次にどう動くか」が見えてくるようになります。

“行動しないまま”より、“少しだけ動いてみる”がラクになる
「そろそろ転職した方がいいかな…」と思いながら何もしない状態が続くと、自分を責めてしまうことがあります。それが一番しんどい状態かもしれません。
だからこそ、ほんの少しだけでも“動く”ことが、自分の気持ちをラクにしてくれるきっかけになります。完璧にやらなくていい、自分のペースでいい。止まりながらでも、進めば変わっていきます。
大切なのは、0か100かではなく「5くらいでもやってみる」こと。積み重ねた小さな一歩が、気づけば大きな変化につながるかもしれません。