「もう今の仕事は限界かも…」「ずっとモヤモヤしてる」そんな気持ちがあるのに、なぜか転職に踏み出せない。そんな自分を責めてしまう人は多いものです。
でも、“今の場所を離れる”ことは、それだけで大きな決断。不安や怖さがあって当然です。環境を変えることは、生活も人間関係も変わる可能性があるからこそ、「この選択は間違っていないか?」と自分に問い続けてしまうのです。
まずは、「勇気が出ない自分=ダメな人」ではない、ということをしっかり認めてあげましょう。
勇気が出ない理由を“言葉にする”ことから始めよう
漠然と「怖い」と感じている状態のままだと、気持ちはいつまでも整理されません。まずは、その感情を細かく分解してみましょう。
- 転職先でうまくやれるか不安
- 今の会社を辞めて後悔しないか心配
- 生活が不安定になりそうで怖い
- 面接や選考が苦手で気が重い
- 親や友人の反応が気になる
このように言語化すると、「本当の不安」が見えてきます。そこに向けた準備や対策ができれば、“必要以上の恐怖”はぐっと減らせるのです。

転職=すぐ辞める、ではない。まずは“準備”という行動から
転職を考え始めたとき、「いますぐ会社を辞めないと」と思いがちですが、そんなに急がなくても大丈夫。大切なのは、“今すぐ辞める”ではなく“これからを考える”というスタンスです。
たとえば:
- 転職サイトで興味ある求人をブックマークしてみる
- 職務経歴書を下書きレベルで書き始めてみる
- キャリア診断を受けて自分の特性を知る
- 転職経験者の話を読んでみる・聞いてみる
こうした“小さな準備行動”を積み重ねることで、自然と気持ちも整っていきます。「何もしていない」状態が、いちばん不安を増幅させる原因なのです。
勇気が出ないのは“真剣に考えている証拠”
「転職に迷っている」「なかなか踏み出せない」と感じるのは、それだけ真剣に未来を考えている証拠でもあります。勢いだけで転職して、あとから後悔する人も少なくない中で、あなたはきちんと“自分の人生に責任を持とうとしている”のです。
だからこそ、その迷いを「ブレーキ」ではなく「慎重さ」として受け止めてみてください。そして、「慎重な自分」が安心できるような情報や準備をそろえることで、少しずつ前向きな一歩が踏み出せるようになります。
自分の“理想の働き方”を描いてみる
勇気が出ないときは、「今の仕事がつらい」ばかりに目が向きがちです。でも、同時に「自分はどうなりたいか」「どんな働き方が心地いいか」にも目を向けてみましょう。
たとえば、理想の働き方に含まれるのはこんな要素:
- どんな人たちと働きたいか
- どんなスキルを身につけたいか
- 仕事とプライベートのバランスはどうありたいか
- どんな価値観に囲まれていたいか
「こうなりたい」というイメージが具体的になるほど、「そのための転職」という目的もクリアになります。

“勇気”は、ある日突然ではなく“育てていくもの”
勇気がないからといって、行動をあきらめなくていいのです。むしろ、「今のままで本当にいいのか」と考えた時点で、すでにあなたの中にある種の“勇気”は芽生えています。
大切なのは、その小さな芽をどう育てていくか。無理をせず、小さく踏み出しながら、自分の気持ちに正直になれる行動を重ねていけば、少しずつ“前に進む力”が育っていきます。
「勇気が出ない」と思っているあなた自身が、すでに「変わりたい」と願っていること。それを否定せず、応援するような行動をとってあげてください。