「転職したいけど勇気が出ない」変わりたい自分を応援するには?

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「転職したいけど勇気が出ない」変わりたい自分を応援するには?
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小川 詩織
美容業界での人事経験を活かして、未経験やキャリアに自信がない方の転職を全力でサポートさせていただきます!

「もう今の仕事は限界かも…」「ずっとモヤモヤしてる」そんな気持ちがあるのに、なぜか転職に踏み出せない。そんな自分を責めてしまう人は多いものです。

でも、“今の場所を離れる”ことは、それだけで大きな決断。不安や怖さがあって当然です。環境を変えることは、生活も人間関係も変わる可能性があるからこそ、「この選択は間違っていないか?」と自分に問い続けてしまうのです。

まずは、「勇気が出ない自分=ダメな人」ではない、ということをしっかり認めてあげましょう。

勇気が出ない理由を“言葉にする”ことから始めよう

漠然と「怖い」と感じている状態のままだと、気持ちはいつまでも整理されません。まずは、その感情を細かく分解してみましょう。

  • 転職先でうまくやれるか不安
  • 今の会社を辞めて後悔しないか心配
  • 生活が不安定になりそうで怖い
  • 面接や選考が苦手で気が重い
  • 親や友人の反応が気になる

このように言語化すると、「本当の不安」が見えてきます。そこに向けた準備や対策ができれば、“必要以上の恐怖”はぐっと減らせるのです。

転職=すぐ辞める、ではない。まずは“準備”という行動から

転職を考え始めたとき、「いますぐ会社を辞めないと」と思いがちですが、そんなに急がなくても大丈夫。大切なのは、“今すぐ辞める”ではなく“これからを考える”というスタンスです。

たとえば:

  • 転職サイトで興味ある求人をブックマークしてみる
  • 職務経歴書を下書きレベルで書き始めてみる
  • キャリア診断を受けて自分の特性を知る
  • 転職経験者の話を読んでみる・聞いてみる

こうした“小さな準備行動”を積み重ねることで、自然と気持ちも整っていきます。「何もしていない」状態が、いちばん不安を増幅させる原因なのです。

勇気が出ないのは“真剣に考えている証拠”

「転職に迷っている」「なかなか踏み出せない」と感じるのは、それだけ真剣に未来を考えている証拠でもあります。勢いだけで転職して、あとから後悔する人も少なくない中で、あなたはきちんと“自分の人生に責任を持とうとしている”のです。

だからこそ、その迷いを「ブレーキ」ではなく「慎重さ」として受け止めてみてください。そして、「慎重な自分」が安心できるような情報や準備をそろえることで、少しずつ前向きな一歩が踏み出せるようになります。

自分の“理想の働き方”を描いてみる

勇気が出ないときは、「今の仕事がつらい」ばかりに目が向きがちです。でも、同時に「自分はどうなりたいか」「どんな働き方が心地いいか」にも目を向けてみましょう。

たとえば、理想の働き方に含まれるのはこんな要素:

  • どんな人たちと働きたいか
  • どんなスキルを身につけたいか
  • 仕事とプライベートのバランスはどうありたいか
  • どんな価値観に囲まれていたいか

「こうなりたい」というイメージが具体的になるほど、「そのための転職」という目的もクリアになります。

“勇気”は、ある日突然ではなく“育てていくもの”

勇気がないからといって、行動をあきらめなくていいのです。むしろ、「今のままで本当にいいのか」と考えた時点で、すでにあなたの中にある種の“勇気”は芽生えています。

大切なのは、その小さな芽をどう育てていくか。無理をせず、小さく踏み出しながら、自分の気持ちに正直になれる行動を重ねていけば、少しずつ“前に進む力”が育っていきます。

「勇気が出ない」と思っているあなた自身が、すでに「変わりたい」と願っていること。それを否定せず、応援するような行動をとってあげてください。